この記事では、未経験からWebデザイナーを目指す方や、もともとWebデザイナーをしていて転職をする場合にどんなポートフォリオを作ったらいいのか?と悩む方のために
- どんな項目を載せておいたら面接側が見てくれるのか
- ポートフォリオの実績の増やし方
- ポートフォリオを作る際の注意点
についてご紹介いたします。
私自身は、実際に制作会社で面接する側にもなった経験があります。その経験から、Webデザイナーを目指す人がポートフォリオの大切さと注意点について学んでいただければ幸いです(*´ω`*)
今回、Twitterでも交流させていただいているしーさん(umi59061247)から質問をいただいたおかげで記事となりましたので、会話も交えながらご紹介します!
こんな方におすすめ
- 未経験からWebデザイナーになるためにポートフォリオを作りたいけど、何から始めたらいいかわからない方
- 転職のためポートフォリオを作りたいけど、どんなものを載せたらいいかわからない方
そもそも、Webデザイン業界で言うポートフォリオとは何なのか?
デザイン業界でいう「ポートフォリオ」とは、いわゆる自分のアピールする作品集・作品そのもののことです。
WEBデザイナーで就職や転職を考える場合、未経験の方でもポートフォリオを求められる場合がほとんどです。
Webデザインの資格があることはありますが、資格だけではなく「どんなジャンルのデザインが得意なのか?」「未経験ならば、どんなことを制作してきたのか?」などを知るために、ポートフォリオは採用のための大事な判断材料となります。
ポートフォリオを作る場合の項目は最低限ここまで用意しよう!
ポートフォリオですが、項目としては最低限の項目として以下のようなものが挙げられます。
- デザインの画像
- 案件名
- いつ作ったか、期間はどのくらいで作ったのか
- 何のソフトを使って作ったか
最後に備考として
→複数人で作った場合、自分が担当したのはどの部分なのか
→イラスト入りデザインを作った場合、素材なのかどうか
→素材でなければ、そのイラストはどうやって作ったのか
例えば、このブログ内で私が作ったバナーを実績として載せると仮定した場合はこうなります。

- 案件名:〇〇オイルのバナー(新規お客様向け)
- 制作時期(期間):20××年5月頃。期間は2日で制作
- 制作ソフト:Adobe Photoshop
- 担当範囲:コピー作成、素材写真撮影、タグのイラスト(手描きをスキャン)
このように項目を追加するだけで、その人がどの範囲までできるのかが(コピーができる、写真ができるなど)わかりますし、扱えるソフトもわかりますよね!
今回の例はバナーですが、Webサイトまるまる一つであった場合は、サイトの構成やデザイン・コーディング(htmlとCSSだけなのか、もしくはWordpressなども使って組んだのかまで詳しく書く)と分かれるので、どこまで自分で担当したのかを書くと良いと思います。
よくある疑問:ポートフォリオの実績はどうやって増やしたらいいですか?

未経験からWebデザイナーを目指す方に多いのですが、「実績がなかなか増えません・・・!」という方がいらっしゃいます。
実績の増やし方なんですけど、だれかのために作ったサイトとかデザインじゃなくてもいいんです^^
私がやっていた方法は、「架空の美容室サイトを作ってみた」とか「自分のイラストだけで」でサイトを増やしてポートフォリオとしたりします^^
その際は、項目にこんなことも追加してみましょう。
- デザインを作るために参考にしたサイト
- 自分で作ったサイトマップ
- デザインを作った後、どうしてこういう写真を使ったか、などの説明
このような項目を追加することで、どのような情報をいつも得ているのか、どうやって考えて作っているのかということがわかりますので、面接側からすると印象が良いです(*’ω’*)
よくある疑問:ポートフォリオは紙で用意するべき?Webにアップするべき?

紙で印刷して準備する場合は「メールで実績(ポートフォリオのこと)を送ってください。」と言われる場合もあるので、作成したデータをpdfなどにまとめておくと良いと思います。
WebにアップしてURLを送る場合は、作成したものにもよりますがそのポートフォリオにBASIC認証などのパスワード設定を行い面接側の人だけが見れる状態にしておくのがオススメです。
よくある疑問:自分が作ったものであれば、すべてポートフォリオに載せても大丈夫?

前述した「ポートフォリオは紙で用意するべき?Webにアップするべき?」でも書きましたが、ここには注意が必要です。
特に転職の場合、前職で制作したものをポートフォリオに掲載する場合もあると思いますが、実際にはあなたが作ったものでもあり、会社として制作したものでもあるからです。
また、代理店経由で制作を請け負っていた場合、会社として制作しているということも掲載できない場合があります。それは、代理店が制作したものということになるからです。(この辺は、制作を請け負った際に秘密保持契約がちゃんと交わされて掲載の可否を決められている場合があります。)
なので、いきなり「このデザイン私が作りました!」とポートフォリオに記載して公開してしまうと、大変なことになってしまうのです。
どうしても転職時に「このデザインを載せたい・・・」というものがある場合は、聞きづらいかもしれませんが前職の会社にきちんと確認し、さらにその上でBASIC認証などのパスワード設定をしておくと安全です。
次に、未経験からWebデザイナーになる方がポートフォリオを制作する場合は、一から作るから大丈夫!・・・なんですけど、こちらも注意が必要です。
それは、勉強ですでにあるデザインをトレース(コピーして制作)したデザインを載せたり、実際の店舗に対して「ホームページ作ってみた」みたいなデザインは掲載しないことです。
すでにあるデザインをトレースしただけでは、自分の実績としては載せられません。また、実際の店舗のホームページを勝手に作った場合、実際の店舗に迷惑がかかる場合もあります。
このようなデザインをどうしても載せたい場合は、すでにあるデザインを自分なりに作ってみた、とか架空の店舗を作って、そこのホームページを作ってみた、という風にしましょう。
よくある疑問:ポートフォリオについては大丈夫だけど、資格とか必要なの?
Webデザイナーになるには、よく「自分が名乗ればWebデザイナー」なんていう方もいらっしゃいます。(というのも、特に資格が必要ないからです。)
これは間違っているわけではなく、もともとWebに携わっていた方は確かに資格を持ってWebデザイナーになっていたというよりも、経験を積んでWebデザイナーとしての自分の立ち位置を確立していったからなんですよね。
ですので、私の周りにも特に資格を所有していないWebデザイナーさんはたくさんいらっしゃいますが、みなさんしっかり活躍しています。
「それでもやっぱり資格が欲しい!」という方のためにいくつか資格をご紹介します。
Webデザイナー技能検定
2007年から始まった、Webデザインで唯一の国家資格です。(名刺に肩書として載せられます。)
こちらの資格の印象は「広く浅くWeb業界のことを知っているか」わかるような資格なので、Webデザイン・プログラミング・カラーのスキルなどからまんべんなく問題が出ます。
▼私は2級まで所持しています▼

2007年から始まったのでまだまだ普及されていない資格ではありますが、それでも「この資格を持っていると資格手当がある!」という声も聞いたことがありますし、自分の実力を試すためにもオススメですよ。
ウエブ解析士
Webデザイナーになると、デザインやコーディングをするだけではなく「作ったその後」が求められる場合も増えてきます。
- 検索結果はどうなっていくのか?
- このデザインから、さらに改善することはないのか?
このようなクライアントからの要望に応えられるように、WebデザイナーでもGoogle AnalyticsやPTエンジンといったWebの解析ツールを使用することがありますが、その「ツールを使ってWebの解析をし、サイト改善が行える」資格としてウェブ解析士があります。
ツールが使えるだけでは取れる資格ではないのでなかなか難しいですが、この資格を取っておけばクライアントからの信頼はぐっと高くなると思います。
Webデザイナーがポートフォリオを準備する場合のまとめ
ポートフォリオを作る際のポイントは以下の通りです。
- 自分がどこまでできるのかが一目でわかる項目を載せよう!
- 実績を増やしたい場合は、アピールしたいスキルが何なのかを考えてから
- 場合によって紙で作るか、Webにアップするか決めよう
- ポートフォリオに載せる実績は、事前の確認が必須!
気を付けるポイントだけ抑えれば、ポートフォリオづくりはスムーズに行えます!ぜひ作成のときに参考にしてみてくださいね。
▼今回質問してくださった、しーさん(umi59061247)のブログはこちら!▼
余談ですが・・・Facebookなどをされている場合は公開設定を全体にしないことをオススメします・・・!
というのも、意外と面接側は、普段のその人がどんな風なのかを見ていることがあるからです。(私はしませんけどね 笑)
たま~にですけど、面接でやる気を見せておいて、Facebookで本音を書いちゃってる人もいます^^;

