Webデザイナーと言うと、かっこいい仕事・華やかな仕事というイメージがありますよね。私自身も、Webデザイナーになる前はそんな感覚で、とても敷居の高い仕事だと感じていました。
しかしながら実際には、未経験からWebデザイナーになるために必要なのは、技術やセンスよりもWebデザインに対する努力や、社会人としての経験です。
このページでは、未経験でWebデザイナーになることができた私が就職するために求められたスキルや、その後採用側となった場合に応募者に対して求めてきたスキルについてまとめてみました。
これを読めば、あなたが未経験からWebデザイナーとして就職したい場合に、技術やセンス以外でアピールできる強みが見つかるかもしれませんよ!
Webデザイナーはセンスよりも努力がないとなれない
まず、Webデザイナーはセンスがないとなれないのであれば、確実に私はなれてません^^;
Webデザイナーって「デザイナー」なんて名前はついてるし、カッコよく見えるんですけど、実際は努力の鬼!みたいなところがあります。
だってですね、Webデザイナーになる前はまずはソフトの扱い方を勉強するでしょ。そのあとはWebデザインの基礎を学んだり歴史を学んだり・・・Webデザイナーになった後は、最新の技術を勉強したり、新しいトレンドのデザインを勉強したり・・・。
これを、努力と言わずなんというでしょう!?
もちろん、感覚的に研ぎ澄まされたような人っています。そういう人は、思いもつかないWebデザイン作ってみたり、斬新なデザインを作ることもできます。
でも、そういう人だって、センスがあるから何にもしないわけではなく、ちょっとだけそういうのが好きだったり完成があるから、それを更に研ぎ澄まして仕事に活かせるようにたくさん努力してるんですよね。
だから、Webデザイナーはセンスがないとなれない!というのは、正しくは、Webデザイナーはセンスがないように見られているだけのことなんです。
未経験からWebデザイナーになるために、まずは社会人としての経験を活かす
Webデザイナーをやっていると、デザインだけではなくコーディング、たまにはイラストを描くことなど様々な技術が求められます。
しかし実際には社会人としての経験がなければ乗り越えられなかったこともたくさんあります。
私自身も未経験からWebデザイナーになったときに社会人として働いていた経験しかなかったのでその経験をアピールしました。(そして会社からも、やる気と社会人経験があるか?ということをとっても確認されました!)
その結果、採用側に認められて就職することができましたし、その後の会社員生活にもとても役に立っています。
必要とされる社会人としての経験とは?
私が必要とされる社会人としての経験としてご紹介したいのは、以下の3つです。
- 基本的な対人スキル
- 電話応対の経験
- Webデザイナーとして成長する姿勢
ひとつひとつ、私の体験を元に説明していきます。
基本的な対人スキル
Webデザイナーになるのに対人スキルっているの?パソコンだけで仕事するのに?と思われるかもしれません。
しかし、Webデザイナーと言ってもパソコンに向かってずっと作るだけではなく、制作の中にはお客さんとの打ち合わせや交渉などをすることがあります。
そのようなときに、基本的な対人スキルを持ち合わせているだけでうまくいく場合というのは結構あります。
対人スキル(ヒューマンスキル)とは・・・
ヒューマンスキルを細分化すると、具体的に7項目で構成されています。
- コミュニケーション力
- 交渉力
- 向上心
- プレゼンテーション力
- 動機付け(働きかけ力)
- ヒアリング力
- リーダーシップ
出典:ヒューマンスキル(対人関係能力)とは?項目や種類を知ろう!
私は、未経験のWEBデザイナーとして初めて採用されたのは制作会社でした。
オフィスには先輩Webデザイナーがいて、仕事のやり方を教えてもらいながら・・・というのが一般的かもしれません。しかし私の場合、できたばかりの支社に採用されたのでした。
そこでは本社(東京)と電話やメールでやり取りはできても、直接指導をしてくれる方がいません・・・。
当時オフィスにいるのは私含め数人の未経験のWebデザイナーだけ。
Webの知識はまだまだだったので、打ち合わせで専門用語が出ようものならメモを取ったりその場でお客さんに聞かなければいけない状態でした。
しかし、私はこれまでのアルバイト経験から以下のことはできていました。
- 初めての人と話すことに緊張しない(コミュニケーション力)
- 相手がどうしたいのかを想像して、その立場でお尋ねや確認をする(働きかけ力)
- わからないことは持ち帰り、その場で即答しない(交渉力)
とても簡単なことなんですが、このような経験があっただけで専門用語ばかりの慣れない打ち合わせや仕事でもスムーズに進めることができました。
電話応対の経験
スマホのメッセージアプリが広く浸透するようになって、近年は気軽にお客さんともやり取りできるようになりました。
そのため、仕事で電話をする機会が減り電話すること自体が苦手という人が増えてきたようです。

私もこれまで出会ったWebデザイナーというのは、集中して制作をすることが多いせいか、電話が苦手な方が多い印象です。
そんな状況ですから、少しでも電話応対ができるだけでも業務にとても役に立ちました。
特に私はコールセンターで派遣社員をしていたので、コールセンターで習った受け答え方というのも役立ちました。
- 電話を待っていただく際は、「お待ちください」ではなく、「お待ちいただけますか?」と言う
- 電話番号の取次ぎの際には、相手の電話番号を復唱する「復唱いたします」
- 相手が今電話を続けられる状態なのか、確認してから話す
- ちょっと脱線してしまっても、最後に電話をしてきた意図と、そのまとめを必ず話す
- 自分で判断がつかない場合は、その場で絶対に返事をしない
コールセンターではこれは最低限のスキルでした。
しかし未経験のWebデザイナー数人の支社にいたのでとても重宝されました。
さらに自分が他の人に教えてあげて支社全体の電話対応スキルをあげることもできました。
Webデザイナーとして成長する姿勢
いくらこれまでの社会人経験が良くても「この人を採用して、今後Webデザイナーとして活躍してもらえそう!」という期待が持てなければ、採用側は採用できません。
Webデザイナーを志望するからには、これまでWebの勉強は少なかれずやってきたことでしょう。
その勉強してきたことを面接でしっかりアピールしてください。
また、後半に「Webデザイナーとしての成長を期待させる3つの習慣」も書いていますので、そちらを読んで実行し手も良いと思います。
なぜWebデザイナーになるのに社会人経験のほうが大事と言えるのか
元々Webデザイナーとして転職した場合、技術を持っているのが当たり前ですしさらに成長しなければいけません。
しかし、未経験からWebデザイナーになるのであればそれまでの自分自身がどうあるか?そしてどうなっていくという期待をさせてくれるのか?ということのほうが採用側からしても大事なんです。
実際に私もWebデザイナーとなってから採用する側も経験しました。
未経験のWebデザイナー志望の方を採用する場合は、技術よりもこれまでどうしてきたのかということを重要視しましたよ。
すぐに始められる!Webデザイナーとしての成長を期待させる3つの習慣
未経験からWebデザイナーになるためには社会人の経験が大切です、とご紹介しました。
しかし、入社後はどんどんWebデザイナーとして成長していかなければなりません。
ここからは、入社後にWebデザイナーとして成長していくためにおすすめしたい習慣をご紹介します。
もちろんWebデザイナーを志望している今からやれば、面接のときにやる気をアピールすることができますよ!
自分の好きなWebサイトを集めて保存してみる
まず一つ目は、自分の好きなWebサイトや気に入ったWebサイト、何となくいいなと思ったWebサイトなどを集めることから始めてください。
入社してしまえば、外の人から見ればあなたは未経験であろうとなかろうとWebデザイナーです。
Webデザイナーとして色んなデザインをすることがあるでしょうから、引き出しを持っておくと自分でも様々なアイディアが浮かぶと思います。
Web関連の情報サイトを見るようにする
二つ目に、Web関連の情報サイトを見る習慣をつけるといいです。と言っても私自身もそんなに毎日必死になって見ているわけではないんですが・・・。
Webデザイナーなら見そうなサイトは何となく週一くらいでチェックしておく、くらいでいいと思います。
Web業界というのは情報が早いのですが現場が追いついてないところが結構あります。なので、ちょっと頭の片隅に入れるつもりで見てみるといいですよ。
Webデザイナーの使うソフトについての勉強をする
Webデザイナーが使うソフトと言っても会社によって少し差はありますが、最低限使うソフトは参考書を見ずに使えるようになるのがベストです。
また、そのソフトについてもあまり知られていない使い方というのがあるかもしれませんから、ソフトの使い方について情報を随時仕入れておくと良いと思います。
まとめ:WebデザイナーはセンスなしでもOK!その後の行動でデザイナーとして成長しよう
未経験でWebデザイナーになるのに、一番に求められるのはセンスではありません。
それよりもそれまでの社会人経験と、その後Webデザイナーとしてどう成長できるのかをアピールしましょう。
Webデザイナーという職業はずっと勉強し続けないといけないし、体力もいるし、大変な仕事です。でも、それ以上に、お客さんの笑顔をたくさん見る事が出来る仕事でもあります。
この記事が、「あと一歩」を踏み込めない方への勇気になればいいなと思っています。