こんにちは、しろまる(@akitashiromaru)です。
絵を描かれる方は多いと思うのですが、もしも「このイラスト、自分に描いてもらえませんか?」とお願いされたらどうしてますか?
「描くのは描けるけど、どうやってネット上で加工したらいいの・・・?」と思われている方はいらっしゃるかもしれません。
今回は、実際のご依頼を元に手描きイラストを描いたあと、Illustratorでデジタル化して納品する手順を、6つの順序にそって、ご紹介していきます。
実際にこの手順で依頼者の方に向けて描いたイラストについてのご報告は、【イラスト制作のご報告】浜松の餃子ブロガーさんのオリジナルイラストを制作いたしましたという記事でさせていただいています^^
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ご依頼内容を把握し、イラストに関するイメージを共有する
まず最初に、「イラストを作ってほしい!」というご依頼をいただいた場合、何から始めたらいいのか?についてです。
ご依頼者の方と直接お会いして打ち合わせができるのであればそれが一番良いです。しかし、直接お会いできない場合は特に、完成品についてイメージを共有しておく必要があります。
今回私がご依頼をいただいたときは直接お会いできなかったので、事前に以下のようなことを確認させていただきました。(直接お会いする場合でも必要ですよ!^^)
イラストのテイスト(趣味や好み)
イラスト、と一言で言ってもたくさんのテイストというものが存在します。
北斗の拳みたいな劇画風がいいのか、とか、クレヨンしんちゃんみたいなゆるい画がいいのか、とか・・・。
ここを最初に聞いておかないと、依頼者の望むイラストにはなかなか近づけないです。
出来上がりの線の太さ
テイストが決まったら、次は線の太さです。
どういうことかというと、筆圧によって線の太さが変わったものが良いのか、もしくは筆圧に関わらず一定の太さの線にしたいのか、ということです。
使用するサイトやブログによっては手描き感を一切抑えたい方もいるでしょうから、ここを伺うのも重要ポイントかと思います。
キャラクターづくりの場合は、特徴も伺う
オリジナルのキャラクターとしてイラストをご依頼された場合は、キャラクターについての特徴も考えます。
今回は、ご依頼者本人のイラストだったので、好きな服とかデザインはないか?など事前に確認させていただきました。
納品する状態
納品する際は、どういう状態で納品するのか?ですが、これはご依頼者の方も答えにくいところがあると思いますので、ブログなのかポスターなのか、など何に使いたいのか?を伺います。
それによって、
- 縦×横のサイズ
- 容量(ファイルのサイズ)
- 背景の状態(背景を透明にさせた画像で良いか?など)
が決まっていくので、その状態で納品することをお伝えします。
最初の手描きイラストを作成
イラストを描く事前の準備がバッチリできたら、初稿:最初の提出日がいつになるかをお伝えして、制作開始です。
画像は、私が実際に初稿でお出ししたイラストのデザインです。
ご依頼は、喜び・怒り・驚きなど、さまざまな表情をイラストにするということでしたので、同じ表情につき2種類ずつ用意してみました。
直接お会いできていないからこそ、相手の反応って気になるものですね・・・。
最初はお気遣いいただき、あまり要望を聞けなかったのですが、そこは何度も何度もご質問してご要望を引き出させていただきました 汗 ありがとうございます^^
余談
ここで私は大失敗・・・!実は、足の先まで描くかどうかを伺ってませんでした 汗 後々、確認して足の先まで描くことがわかったので、
[st-kaiwa1]下書きの段階で良かったぜフィ~・・・[/st-kaiwa1]
と思ったものでした 笑
ご要望に合わせてイラストの修正&確認
最初は、自分のいつも描くテイストよりももう少し漫画調に描いていました。
しかし、ご質問を繰り返すうちに、シンプルになっていき、あるとき
[st-kaiwa1]あれ?それって、いつもの私のテイストですよね?[/st-kaiwa1]
と気づきました 笑
ありがたいことに、ご依頼者の方は私のいつものテイストでご本人を描いてほしいということでしたので、修正。
ちなみに、ご依頼者の方は餃子がお好きというイメージがあったので、私が勝手に餃子を持たせました 笑
笑っている目についても、シワシワってなっているものもあれば、クリッとなっているものもあるので、選択制に。
その後も細かな修正を繰り返し、下書きは完成しました。
イラストをスキャンし、パソコンにアップ
イラストの下書きができたところで、パソコンにアップします。
私が使っているプリンターは、ごく普通のスキャナ付きのプリンターで、それでスキャンします。
スキャンし終わったら、初期設定でいくと「ピクチャ」フォルダの中に、画像が入ります。
画像によっては、紙とイラストの線を際立たせるためにPhotoshopも使用しますが、今回はIllustratorのみを使いました。
こちらが、ただ画像(jpg)をIllustratorに持ってきただけの状態です。
線の補正・色付け。背景透過で書きだし
続いて、ここからは今回の場合の手順です。特にデジタル化にするところについて。
Illustrator上で画像を選択しておくと、メニューの上に「画像トレース」というボタンが出てきます。今回はこれを使います。
画像トレースを選んだら、どんな線にするか選んでみましょう。
今回選んだのは「スケッチアート」ですが、他を選ぶとこんな感じになります。
どんな線にしたいのか、色を残したいのか・・・などの目的によって変えるといいと思います。
さて、元に戻りまして、「スケッチアート」まで選択後は、「拡張」ボタンを押します。
拡張ボタンを押すと、自分が描いていたイラストの線が、パスという編集できる線に変わります。
この後は、つぶれている場所がないか?などを確認し、実際にマウスで線の補正・補修を行います。
(場合によってはこの時点から一部マウスだけで描きなおしもします)
手描きだとサイズ感が違うので、ここで全体のサイズ感も合せてしまいます。
拡大・縮小が自由になったことで、このイラストはWEB用にも印刷用にも使えることになります^^
その後は色を選択して色つけ。背景透過(背景を透明にすること)にするためにpng形式で書きだし、一枚の画像とします。
納品
全部出来上がったら、全てのイラストを一覧にして確認に出します。
問題なければ、書き出し画像を送ります^^
いかがでしたでしょうか。手描きのイラストでも、きちんとデジタル化してオリジナルのイラストを作ることができます^^
これからも少しずつこのような作り方記事を書いていきたいと思います!
(あ。実際にご依頼されて制作、という場合は請求関連もあらかじめちゃんとお話しておきましょうね!^^)