Webデザイナーはオワコンだ、デメリットが多いからやめとけ・・・こんな言葉を耳にしてたことはありませんか?
確かに他の業界と比べてしまうと新しい業界だし、AIの普及とか体力の問題だとかでこの業界自体残っていけるの?という心配はありますよね。
Webデザイナーにデメリットが多いと勘違いされやすい理由は確かにあります。また、そんな風に損するデザイナーにならない術もありますので、今回はその両方をご紹介してみようと思います。
せっかくWebデザイナーとしてお仕事するからには、長く楽しく続けられるようにこの記事が参考になれば嬉しいです。
Webデザイナーになるデメリット5つ。これがあるからやめとけという人も
Webデザイナーは慣れるまでは残業がとにかく多い
Webデザイナーの仕事は残業が多いことで知られています。
私が10年以上Webデザインの仕事に携わってきて、今では残業が多い=仕事への取組みが甘い・仕事ができない、もしくは上司の仕事のさせ方が悪い、という考えがようやくちゃんと定着してきているように思います。
ですので、徹夜を強要したり残業して勉強させたりするような会社は聞かなくなりました。
しかしそれでもフルタイム+残っての業務というのは発生します。(どこの業界でもですけどね・・・)
しかもWeb制作ですと、期限が切られているものもあるためそういう場合はどうしても残ってしなければいけなくなります。
このような期限つきの業務がなくならないため、残業が多いからWebデザイナーはデメリットだ、という声がなくならないのです。
実力が伴わなければ給料が上がりにくい
最初にWebデザイナーの仕事を始めたばかりのときは、給料が低く設定されている場合があります。
また、Webの会社は小規模のところも多いのであまりお給料があがりにくいという現状もあります。
Webデザイナーとしての経験を積めばそういうことも少なくなるのですが、最初は大学の初任給以下なんてところも多いのでそこでめげてしまう人もいるのです。
常に最新のスキルを身につける必要があるため、勉強嫌いの人には辛い
私の経験なんですが、最初にWebデザインを勉強したときはWeb2.0と言ってグラデーションだとかシャドウがついたデザインとかが良いという風に習っていました。
でも、10年以上たった今ではそんなデザインを作ることはほとんどありませんし、シャドウなんてほとんどないようなフラットなデザインが好まれます。
そもそも使い勝手の良さとかが求められるところで、複雑な色使いやシャドウは最低限のところで良いのかもしれませんしね・・・。
このように、Webデザインひとつとっても最新のスキルや知識を常に追い続ける必要があります。
ですので、勉強したくない!新しい技術や流行を追うのはしたくない!という人には辛いかもしれません。
クリエイティブな仕事ばかりではないので、華やかさだけを求めている人には辛い
Webデザイナーを始める前、私は「Webデザイナーってセンスがあってオシャレでカッコいい人たちの集団」だと思ってました 笑
でも実際はそう見えるだけで、しっかりとした努力とコツコツと日々勉強することと・・・という風に華やかさとは程遠いことばかりです。(だから私が続けられてるというのもあるのかもしれませんが)
華やかなところばかりを見てWebデザイナーを目指す人にはギャップがあり辛いかもしれません。
Webデザインだけで働き続けるのには限度がある
最初はWebデザインやHTMLやCSSなどのコーディング知識だけあれば仕事はたくさんあるでしょうが、それでずっと働き続けるのにはいずれ限界がやってきます。
自分自身の体力の衰えだったり年齢的にWebデザインやコーディングだけでは足りず企画力やディレクションをする力が必要になってきたりします。
「今ある知識」だけでは働き続けることに限度があるということです。
また、コーディングは自動化(AI)できるけれど、デザインはできないだろう・・・と言われていましたが、最近ではパッケージデザインをAIで行うサービスまで発売されています。
ですので、Webデザイン=なんだかカッコいいものを作る人!みたいな単純なイメージでいると、気づいたときには自分の仕事を失ってしまう可能性もありますよね・・・。
デメリットばかりで損するWebデザイナーにならないためには?押さえておきたい5ヶ条
その1:最初は未経験OKの会社でもいいが、転職の場合にステップアップできる会社を選ぶこと
Webデザイナーだって最初は未経験。最初に入った会社ではまだまだ半人前として扱われたり、給料もそれなりに低いかもしれません。
私は、将来フリーランスのWebデザイナーとして働きたいのであれば転職を数回重ねてステップアップするのは全然アリだと思います。
そのくらいの気持ちでいたほうが、一つの会社で長く勤めて色んな事に悩むよりも精神衛生上も良いのかなと思っています。
全くの実務未経験や駆け出しWebデザイナーの方向けへの転職サイトの紹介もまとめてますので参考にしてみてくださいね。
その2:最新のスキルを自分が楽しめる範囲で身につけよう
Webデザイナーでいる限りは、勉強はし続けなければなりません。
でも、全てのスキルを自分で勉強し続けるのには限度があります。
Webデザインをしていると、その中でも「自分はコーディングのほうが向いている」「自分はデザイン寄りかも」なんて、自分の得意なほうがわかってきます。
そうすれば、その得意なほうをさらに伸ばせばいいのです。
そのほうが自分でも楽しめる範囲で学ぶことができますし、必ず今の仕事にも活きてきます。
その3:コツコツ進める業務も仕事の一つと思って前向きに取り組もう
Webデザインのお仕事だと、コツコツ進めないといけない業務も多いかと思います。
例えば・・・商品の画像を名前入りで作っていて、その商品の名前が変更!しかもリニューアル発売は1週間後!・・・なんてなったときには、全部の作った画像を修正しなおさないといけないですよね。(例が単純ですいません)
この修正の時間って、本当に作業でクリエイティブなことなんてないし淡々と進めないといけないし、もちろん間違えてもいけないし・・・。って、華やかなイメージを持っていた人からしたらつまらないと思うんです。
でもそこは、多分どんだけ経験を積んだWebデザイナーになってもたまに発生します^^;
だからこそ、そんな作業的になってしまう業務についても仕事の一つ。むしろ発売前に知ってきちんと画像揃えられるから良かったー!くらいの前向きな気持ちで取り組んだほうが良いと思います^^
人間関係苦手な私でも、仕事のことだけに関しては結構前向きに考えるように努力しています^^
その4:視野を広げるために、会社外のWebデザイナーと友達になろう
これは私の経験でもあります。
初めてWebデザイナーとして制作会社に入社したとき、色々なことを学びました。
でも、それがまるで業界のルール・Webデザイナーの全てだと思ってしまっていた私は、本当に視野が狭くなっちゃって「あれ?Webデザイナーってこんな感じなんだ・・・」って思ってしまった記憶があります。
そりゃそうですよね。一番最初に見習いみたいに入社したWebデザイナーですもん。まだまだものすごくクリエイティブなことなんてできませんし、先輩について学ぶしかないですし。
こんな当時の私みたいに視野の狭い人間にならないためにも、会社外のWebデザイナーと友達になったり、SNSをしたりして全く違うことをしているWebデザイナーと知り合いになることをおすすめします。
こういう人はこんなことをしてるんだ・・・!とか、こういう技術を使っている会社があるのか・・・!など、知らないことがボンボン出てきてとっても楽しいですよ^^
私は視野が狭くなっていた当時の自分から抜け出して、今が一番Webデザインが楽しいです^^
その5:最初はWebデザインだけでも良いが、ディレクションや品質管理など自分の付加価値を高めよう
最初はWebデザイナーとしてデザインを作り出したり、コーディングのスキルを十分につけることに集中していいと思います。
けれどそれだけではなく、自分の付加価値を高めるために提案や品質管理など、Webデザインができるからこそできることがわかってきますのでどんどんチャレンジしましょう。
私も自分の将来のためならと思って仕事ではどんどんチャレンジしますよ!
例えばWebデザインができる→制作のスケジュールがわかるようになる→進行管理ができる・お客さんとやり取りできる・・・のように、自分がデザインできるからこそできるスキルが増えてきます。
将来フリーランスWebデザイナーになりたい人は、さらなる努力も必要!
フリーランスになる場合の雑務は何があるのか知っておこう
フリーランスになる場合は、良いこともあれば大変になることもあります。
それは、全て一人で行わなければならないということ。
会社員としてWebデザイナーをしていたらしなくて良かった売り上げの計算や年に一度の確定申告、それだけではなく営業も・・・やることはたくさんあります。
どんなことを準備したりスキルを付ける必要があるのかを事前に知っておきましょう。
収入が不安定にならないように、収入源を確保する術を身につけておこう
フリーランスで一番怖いのは収入が不安定になることです。
でも、多くの原因は収入源を1か所に頼ってしまうことにあると私は考えています。
フリーランスを目指すにあたって、何か所からも収入源を得られるような体制を作っておくことが大事だと思います。
自分の今後のキャリアの積み方について相談するのもおすすめ!
実際にフリーランスになったときにどんな活動をしていこうか?どんなキャリアを積んでいこうか?と悩むことがあると思います。
そんなときは、キャリア相談をするサービスを事前に利用しておくのも手です。
今はネットで相談できるサービスもありますし、顔を合わせて話すのが苦手な人にもおすすめですよ。