Webデザイナーは激務!とか楽しい!とか、色んな情報が飛び交っていてどれが本当かわかりませんよね・・・。
でもそれは、半分ホントで半分違うんです。というのも、どんなところのWebデザイナーとして就職するかによって、一日のスケジュールは大きく違ってくるからなんです。
私は最初何にもわからない状態でWebデザイナーになったので、働く場所によってこんなに一日の過ごし方が違うのか!と転職したときに驚いたのを覚えています。
ここでは、そんなWebデザイナ一日のスケジュールを働く場所別にまとめてみました。
実際に制作会社やネットショップなど、様々なところでWebデザイナーをしたことがある私の体験談そのままです。
ちなみに、現在は在宅で働くWebデザイナーも増えているので、私が実際に見聞きした範囲でどのくらい在宅になれそうかをメモしています。
表向きのスケジュールじゃなくて、どんな風に実際過ごしているのか知りたい!という方の参考になれば嬉しいです。
Webデザイナーの一日のスケジュール:ネットショップ編
ネットショップに勤める ネットショップに勤めるWebデザイナーのスケジュールで 一番の特徴は写真撮影からキャッチコピーなど全て自分が担当する可能性が高いということです。
ちなみに私が勤めていたネットショップではWebデザイナーがモデルもこなすという小さな規模のネットショップでした。
事務所と写真のスタジオが離れていたため一日のスケジュールの中に移動の時間が組み込まれるという、結構大変な一日でした。
ネットショップの規模にもよりますが、ある程度大きい 規模のネットショップであれば自分自身はWebデザインの業務に集中することができるでしょう。
中には10人未満ぐらいでネットショップを運営している会社もありますので、その場合は Web デザインだけではなくいろいろな業務に従事するものと心得ておいた方が良いかもですね。
それでは、Webデザイナーの一日のスケジュールネットショップ編を詳しく見ていきましょう!
午前中:既にアップ済みの商品ページを修正したり、電話応対をする
会社の近所に住んでいたので、朝はわりと遅めでした。NHKの朝ドラを見つつお弁当を作り、自転車で通っていました。(当時一人暮らし)
8時半くらいに出社した後は20人ほどの社員全員で事務所周辺の掃除。
朝礼後、業務開始です。カスタマー担当(電話受付、メール担当)の人はいらっしゃったのですが数人しかいません。 電話対応がつかえているときは全員で電話をとりました。
また、朝はWebデザイナーでも以下のような対応が発生していました。
- 在庫が売り切れた商品の確認
- 実際のホームページの在庫数の確認
- 各商品のページの修正(在庫の確認はもちろん、仕様が変わったとか、お客様の声が増えたとか)
カスタマー担当の人は基本的に私たちが作ったネットショップを見ながらお客様対応しています。
ですので、ネットショップ上に間違いが発生していた場合は私たちのミスとなりますし、お客様に 訂正しなければならなくなります。
この対応は午前中いっぱいまで続きます。
午後:新商品の撮影をするために写真スタジオへ
お昼からは、車で30分くらいかかるスタジオに写真撮影へ出かけます。
ここはネットショップによると思うのですが、大きなもの売りオナネットショップであればスタジオの規模も大きくなりますし撮影の準備も結構大変になります。
また設置して写真を撮れば良い、というだけではなく、 使うシーンの撮影も必要となってきます。
これはモデルさんがいればいいんでしょうけど…。
私が働いていたネットショップでは小規模のところだったので 私たちWebデザイナーがモデルをしていました。
ソファに座って男性と見つめあうシーン、優雅にお茶を飲むシーンなど。思い出すと恥ずかしい限りです。
余談ですが、同僚がソファのふかふか具合を表現したいからと、私がソファに座っている写真のおなか周りのみを紹介画像に使っていて、さすがにこれは購入してもらえないよ、と注意したことがあります。
まるでダイエットの写真のようになってしまっていたからです…。
夕方:新商品のページをどう見せるかのミーティング 。キャッチコピーについての検討もここで行う
夕方には事務所に戻り、撮影した写真を見ながらページ作成やキャッチコピーについてミーティングを行います。
ネットショップだと、季節のキャンペーン(クリスマスとかGWとか)に合わせて、セールのページも作ります。
業務終了後は自分が今日の予定に入れていてできなかったものを少し残って片づけたり、デスク周りの整理をしたり。
社員同士で少し教えあったりもしていました。これによって、勤務時間は少し長めですね。
余談:中国人の社員さんがいたのですが、その子がいつも「赤」と「緑」を組み合わせるんです。中国ではベストマッチな色だそうです。
日本ではあまり合わせることがないか、クリスマスを連想させますよね。国の違いで、色の感覚の違いを感じました。
夜:業務終了後、個人的なWebデザインの勉強や 勉強会への参加、先輩と食事へ行く。
夜は個人的なWebデザインの勉強をしたり、勉強会に参加することもありました。
一人暮らしだったので、先輩に誘われてごはんに行くことも。
なので実際の帰宅はもう少しあとになりますね。
帰宅後はお風呂やテレビなどでゆっくりし、なぜか0時くらいから勉強開始です。
といっても、疲れているので、ネットで他のサイトのデザインをチェックしたり、自分に課した宿題をしたりといった程度です。
(当時の宿題は、よくバナーを作ったり、コーディングをしていましたね。)
Webデザイナーの一日のスケジュール:制作会社編
制作会社に勤めるWebデザイナーの一日は、一日中制作!ってくらい制作が多いです^^(当然ですが)
他の作業が少ない分制作に集中できるので、制作スキルは他の会社に勤めるよりも格段に上がります。
しかし、制作に集中することで座っているだけなのにハードな一日となることも・・・笑
今はそうそうないとは思いますが、私がWebデザイナーになったころは徹夜して一人前みたいな謎ルールがありましたし、なかなかきつい環境でした^^;(若かったからできたとしか言えない)
そんな制作会社のWebデザイナーのとある日の一日のスケジュールを見てみましょう!
午前中:当日の制作確認をして業務開始
午前中は、まず当日の制作確認をして業務に取り掛かります。(前日からしている場合もありますが)
会社にもよるかもしれませんが、私が所属していた制作会社ではなるべく社員のレベルに差がないようにするのがモットーでした。
なので、当日スケジュールの都合上「誰かができないデザインやコーディング」を別のデザイナーがすぐに対応できるように調整する、ということがスムーズにできていましたね。
この人じゃないとこの案件は対応できない!っていうことが無いようにしていました。
当日の制作を割り振りしておいて、業務開始です。
ちなみに、午後よりも午前中のほうが集中できる時間帯となっているため、私はLPの構成を考えたデザインや大枠のコーディングなど、考えなければならない制作に時間を取っていました。
午後:前日に提出していたデザインやコーディングの返信対応
大体デザインやコーディングをクライアントに出したり、社内チェックに出したりして一日が終わることが多いので、午後くらいにはチェックが戻ってきます。
私はその対応をしたり、バナーのリサイズなど自分が慣れている制作をするようにしていました。
夕方:一旦全員の進捗をチェックし、さらに業務を割り振り
夕方くらいになると、一旦チームのみんなで進捗具合のチェックを行います。
朝の予定通りに制作が進められたかの確認をし、さらに業務を割り振りします。(その人の勉強のためだったり、その人が担当しておいたほうがどうしても良い場合はそのままちょっと頑張ってもらうことも)
こうやって夕方にもう一度割り振りして、なるべく一人だけ残って業務をする人なんてのが出ないように頑張っていました。
夜:セミナーや勉強会に参加
こんなことを書いてしまうと「制作会社って本当に大変なんだな・・・」と思う方もいらっしゃると思うんですが、嘘を書くわけにもいけないと思うので書きます。
制作会社って、本当に夜まで仕事が続くことが本当に多いです 汗
と言っても、産休や育休までが守られないわけではなく、私が独身だったときの経験だからなんですけどね。
夜は終わらなかった制作や、これ今日やっておきたいかも・・・という制作を進めます。
また、会場に出向いて行うセミナーなどがある場合は19時から~なんてこともあるため、この時間からセミナーなど勉強会に出席することもあります。
Webデザイナー一日のスケジュール:広告代理店
広告代理店のWebデザイナーが制作会社やネットショップと違うところは、より自分のスキルの専門性が必要になってくるといったところでしょうか。
広告代理店だから、Webを使ってクライアントに成果を出すようなものを作らなければならないんです。
ですので、Webデザイナーとしての知識だけではなく、少しだけ広告のことがわかっていたりデザインの改善提案ができることが求められる、そんな感じです。
一日のスケジュール例は、私が実際に広告代理店で働いてたときのことを参考にしています。
午前中:Webデザイナーとマーケッター、プランナーとのプロジェクトについての会議
新しいプロジェクトについての会議。
Webデザイナーだけでなくマーケッター、プランナーなどプロジェクトに関わる人が全員集まっての会議です。
例えば一つの商品を売るのに
- どういうプロモーション展開をするのか考える人・・・プランナー
- その広告運用をする人・・・マーケッター
- プロモーションのための制作物を作る進行管理・・・ディレクター
- 実際に制作物を作る人・・・Webデザイナー
- 制作物に実装するシステム部分の担当・・・エンジニア
という具合に、各分野の人間が集まることが多かったです。
専門用語も飛び交って私は最初???となることが多かったため、なるべく後から調べるようにしていました・・・。
午後:プロジェクトのための制作、写真撮影など
プロジェクトによりますが、商品のためのLP制作や写真撮影なども行います。
私がいたところでは実際にちゃんとした撮影機材がありました。
とは言え私はネットショップも経験していたとはいえ、写真は苦手だったのでここが一番大変だったかも・・・。
Webデザイナーの一日のスケジュールまとめ
色んな会社に従事するWebデザイナーの一日のスケジュールについて書いてみましたが、現在では制作会社や広告代理店では在宅で働く人も増えています。
自分がどんな働き方をしたいか?ということを念頭に会社を選ぶといいかもしれませんね。
ネットショップに勤めるWebデザイナーは、Webデザイン以外にも写真撮影の知識であったりモデルのポージング(本格的なものではないけど)キャッチコピーなど様々な業務が発生します。
どんなところで働いても大変だけど、だからこそたくさんのスキルを身につけることができるのが良いところです。
ネットショップのWebデザイナーに向いている人はこんな人
- 商品撮影・キャッチコピーなど全部やってみたい!
- お客さんの声を直接聞ける状態にいたい
- 通販の仕組みをわかっておきたい(入荷や出荷など)
- 将来、自分がネットショップを開きたい
制作会社のWebデザイナーに向いている人はこんな人
- いろんなジャンルの制作に挑戦したい
- 他業種の人と仕事で関わりたい
- 制作のプロフェッショナルになりたい
- 将来フリーランスで働きたい
広告代理店のWebデザイナーに向いている人はこんな人
- 制作したものがどうやって結果を出していくのか知りたい
- Webの多職種の人と仕事で関わりたい
- 将来フリーランスで働きたい
もちろん業務はとっても大変です!学校で習ったことがないようなこともたっくさんあります。
それでも本当にWebデザイナーという仕事は奥が深くて楽しいですよ^^