Webデザイナーの仕事内容や待遇が気になる方は多いと思いますが、それ以上に気になっちゃうのが人間関係。
もちろん会社によるところはありますが、Webデザイナー特有の人間関係とかも気になりますよね!
人間関係が悪くて仕事に影響起きちゃうような職場だったらがっかりしちゃいますよね・・・。
私自身もWebデザイナーになってからずっと良好な人間関係を築けていたわけではありません。大変だったことも良かったこともたくさん経験して、それでもうまく人間関係を改善させてきて、さらにこの仕事が好きだから続けられているのが現状です。
ここでは、私自身や周りのWebデザイナーの経験を元に様々な人間関係の実態と、トラブルが起きたときどんな風に対処してきたのかについてご紹介します。
Webデザイナーの仕事を楽しく続けていくためには人間関係の構築はとっても大事です。ぜひWebデザイナーに転職を考える際やWebデザイナーから他社への転職に参考にしてもらえれば嬉しいです。
Webデザイナーの人間関係その1【自分と取引先の関係】
仕事を円滑に進めるためには、Webデザイナーと取引先の関係が良いことが一番重要です。仕事が進まないと、そもそもWebデザイナーの仕事を好きって思って続けていけなくなっちゃいますもんね・・・。
ここで言う取引先というのは、小さなお店のオーナーさんから大きな会社のWeb担当の人まで様々です。ということは、私たちと同じようにWebデザインの知識がある人もいれば全くない人もいるわけです。
ここをちゃんと考えてあげられないと、自分からの一方通行な仕事になってしまったり、相手の気持ちが全く分からないまま仕事を進めてしまって次はない・・・ということになってしまいます。
私も最初のころにたくさん失敗してしまったので、そんな経験談と、そこから気を付けていることをお伝えしていきますね。
Webデザイナーとして取引先との人間関係で困ったこと
そもそもの話ですが、日本はまだまだWebデザイナーの職業の範囲があいまいです。
実際にWebデザイナーとして働いている私たちは自分たちの業務範囲を把握してはいますが、Webデザイナー=イラストも描ける・パソコンも直せる・インターネット回線工事もできる・・・なんて考えている人もまだまだいるんです^^;
私がよく困っていたのは、そんな風に「何でも屋さん」という感じで見られることでした。
Webデザインと商品のパッケージデザイン(発注まで!)を一緒に依頼されたり、かと思えばネットショップのパスワード設定やお客さんへの対応を頼まれたり・・・と言った具合ですね^^;
ネットショップのお客さんの対応って、もはやネットショップ側の人じゃないですか。(もしも業務委託で対応するならまだしも)
当時の私はどこまで自分が対応したら良いのかわからなかったので、そのネットショップに行って対応しちゃったこともありますもんね・・・(いや、本当に何でも屋・・・)
とりあえずあの人に頼めば大丈夫!という存在になるのは大事かもしれません。けれど、自分の許容範囲以外まで抱えることは、結果的に対応漏れが発生してしまい相手に損害が起きる可能性だってあり得ます。
何でも屋さんになりかけて自分の職業を見失いかけた私が「これではまずい」と気づいた瞬間でした^^;
自分と取引先の関係を円滑に進めるために私が気を付けていること
私が取引先との人間関係を円滑に進めるために今でも気を付けていることがあります。
Webデザイナーが取引先と人間関係を円滑に進めるポイント
- 専門用語を使わない(相手の知識に合わせる)
- 相手の希望と違うものを提案するときは、一度相手の希望だとどういうものができるのか表現する
- 自分ができる範囲をあらかじめ伝えておく
- できない場合は代替案をだしてあげる
- 自分のイメージはこうですが、一緒ですか?と都度確認する
専門用語を使わない、というのはよく聞きますよね^^ 相手に知ってるでしょ?って感じで専門用語モリモリで話しちゃうと、相手をイライラさせちゃいますよね。
例えば「バナー」一つにしたって、「スマホやパソコンで出ている四角い広告のデザインのことです」と付け足して説明してあげれば相手の理解も深まりますし、自分自身もかみ砕いて説明するので伝え忘れがなくなります。
次に取引先のやり取りであるあるなのが「このデザインが好きだからこうしたい!」という自分よがりなご希望を言われること^^;取引先の希望を組むのはもちろんなんですが、大事なのはWebデザインを実際に見たり使用するユーザーさんにとって良いかどうか。
そういう場合は、一度簡単に相手の希望通りに作ってしまうとどうなってしまうのかを丁寧に説明しています。
「青がご希望だということで真っ青なデザインをとのことですが、飲食店のデザインですので食欲をそそるオレンジや黄色、店舗の色に沿ったものにしたほうがいいと思いますがいかがでしょうか?」という風にですね。
もちろんそれでも青!という場合は、そういうコンセプトで行きたいという場合もありますので、詳しく聞いてすり合わせをしてみましょう^^
また、自分ができる範囲を明確に提示して、代替案を出してあげることも親切な対応につながります。
小規模のネットショップだったら作れるけど、在庫の管理や配送システムも兼ねたサービスを展開したい・・・とか言われると、自分でできる範囲にも限界があるし、他の有料サービスなどを探さなくてはならなくなりますよね。
そういう場合は、「自分は〇〇の範囲まで対応できるのですが、こういうシステムの追加までご希望でしたらこのようなサービスを有料でお使いいただく必要がございます。システムの部分になりますので、システム会社に相談が必要になりますがご紹介しましょうか?」とでも言えるとベストですよね^^
最後に自分のイメージしているものと、取引先や相手のイメージしているものが同じかどうかの確認は都度していきましょう。
私がよくやるのが、色で「赤」と言われたとしても色んな赤があるじゃないですか。なので、具体的にURLなどで探した赤を一緒につけて「ここの部分の赤のようなイメージで一緒ですか?」と聞きます。
そんなのわかってるじゃないか、という人もたま~にいます^^; でも、念のため認識が一緒かどうか確認でした!と言えばそれ以上言われることはないですし、後からとんでもない赤で出してこられたほうが怒られますよね^^;
このようにして、なるべく相手の立場に立って、相手のイメージしやすいように先に準備して準備して考えを一致させてからWebデザインを進めると、自分にとっても相手にとってもわかりやすく、仕事も楽しく進みますよ^^
Webデザイナーの人間関係その2【Webデザイナーと上司との関係】
Webデザイナーの上司は、同じWebデザイナーであったりWebディレクターであったりすることが多いです。
同じWebのことを分かっている人なら、人間関係ラクなんじゃ・・・!?って思いますよね。
これが結構大変です^^(全部やん!!)
上司は、自分の抱えているWebデザイン以外に部下もいるなんて人も珍しくありません。(小規模のWebデザイン会社も多いですしね)そんな状態だから、スケジュール管理やお客さんとのやり取り、部下の進行具合のチェックなど様々なことに忙殺されていることが多いんです。
普通は上司になったりしたらWebデザインの現場を離れられればいいんですが・・・。本当に小規模の場合はそれはかないません。
いつも忙しい上司に定期的に評価を受ける部下の身にもなってくださいよ!と言いたくなりますよね 汗
私が体験した上司との人間関係で大変だったこと
私が実際に上司となったことがある人も仕事を抱えまくっている人でした。そして仕事が大好きでした。
仕事が大好きだから現場から離れたくないし、でも上司ではいたいみたいなことを普通に口にしちゃう人でした。
部下のデザインチェックも雑になってしまって、ついキツイ口調になって辞めた人も多かったです。
Webデザイナーとして上司との関係を円滑にするために気を付けていることは?
とにかく自分の持っているタスクや状況についてちゃんと共有しておく!これにつきます^^;
よく、上司は部下をちゃんと知っておくべきというのは聞きますが、上司だって暇じゃないでしょうし、部下が自分から自身の状況について積極的に報告しておいたほうが助かりますよね。
何をしているのかわかっているのであれば、上司も仕事を進めやすいはずです。
Webデザイナーの人間関係その3【Webデザイナーと後輩の関係】
Webデザイナーとして人間関係に悩みつつも、より大事にしていた関係が後輩との関係です。
後輩に媚び売ろうっていう意味じゃないですよ!
後輩って、いずれバリバリのWebデザイナーとして活躍していく存在じゃないですか。
そして、自分はどこまでWebデザイナーを続けられるかわからないけれど、Webデザイナーを続けたとしてもまとめ役になったり、ディレクターとして仕事を回す側になったりするわけですよね。
そうなったときに、自分が後輩を大事にしていなかったらどうでしょう?そんな後輩たちは、自分の仕事に賛同して一緒に頑張ってくれるでしょうか・・・?私が後輩だったら嫌です 笑
後輩を大事にするということは、自分も後輩も長くWebデザイナーを頑張れるようにするための大切な行動なんです。
だからと言って特別なことをする必要はなくって、親切に丁寧に一人のWebデザイナーとして接してあげることを気を付けてくださいね。
Web業界の未来のために後輩を大事にしないことを「当たり前」と思わせたくない
私がこれまでWebデザイナーとしてやってきた中には、後輩がいても全く関係な~い!っていう態度のWebデザイナーもいました。もう本当に自分だけ良ければいい!っていう感じの。しかも結構多かったんです。
経験の浅いWebデザイナーの子なんかは、それが当たり前になっちゃいますよね。そういう人ばかりの会社だったら、いつか仕事は成り立たなくなると思うんです・・・。
それに、それが普通になっちゃったWebデザイナーは、他のところにいっても同じことを繰り返してしまうでしょう。
後輩に「Webデザイナーは徹夜して一人前よ!」と偉そうに言ってる先輩デザイナーもいました。いやいや古すぎるでしょ。(ちなみに私もそう言われてきた一人です)
Web業界がまだまだ新しい業界だからこそ、後輩との人間関係を大事にして、業界自体が明るい未来となるように微力ながら頑張っていきたいと思う日々です。
Webデザイナーの人間関係その4【Webデザイナーと他部署の関係】
Web系の制作会社に勤めていても、Webデザイナー以外の他部署は存在しますよね。
制作会社以外の会社でWeb担当だったりしたらなおの事、他部署との人間関係も気になるところですよね。
特にWebデザイナーなんてまだまだ何してるかわからない仕事と思われることも社内ですらあるので^^; デザインのために色んなサイトを見ていても「ネットサーフィンしている」なんて言われることも・・・(言われないかさすがに)
Webデザイナーの仕事をよくわかってもらう努力・他部署を理解する努力も大事
Webデザイナーの仕事がどんなものかわかってもらえていないなら、わかってもらえるようにすればいい!
じゃあどうやって?ってことなんですが、私は他部署の人から仕事の依頼をされるときにはなるべく具体的な手順を説明しています。
本当にこれだけなんですが、相手はWebデザイン=言ったらすぐできる と思っている人もいるかもしれません。
どんな風な手順ふみますよ、このくらい時間かかりますよ、今このくらいのスケジュールで動いてるからこのくらいまで時間欲しいですよ・・・とざっくり伝えるだけで納得してくれるんですよね。
社内の他部署であれど、自分が持っているWebデザインの理解度と同じものを他人に求めないことですね。相手は知らない、くらいの気持ちで話していたほうがお互いスムーズに話が進みます。
また、自分自身も他部署がどんなことをしているのかはあまりよくわかっていないはずです。
他部署の事情やどんな悩みがあってこんな依頼をしてくるのか?など、気遣って聞いてあげると良いでしょう。
Webデザイナーの人間関係その5【Webデザイナーと同僚の人間関係】
先輩後輩ではないWebデザイナー同士の人間関係・・・これが実は一番難しいかもしれません。私が最も苦労した人間関係も、Webデザイナー同士です。
自分がこれまで積み上げてきたスキルや経験というプライドがあるせいか、ライバル意識むき出しで接してくる人もたま~にいるんですよね・・・^^; ※本当にごく少数ですけど。
会社に入るまでどんな人と同僚になるのかはわからないのですが、この業界をこれから目指す人になるべくそんな人間関係で神経をすり減らすことがないように過ごして欲しいと思っています。
私の経験をお伝えして、少しでも役立ててほしいです。
私のWebデザイナー体験談:年下の先輩との人間関係が苦痛に感じるほど大変だった
私は28になる年に初めてWebデザイナーとして転職しました。もう30も手前だったので、同僚というか年下の先輩も多かったんですよね。
もちろんそのこと自体は全く気にしてなかったし、そういう業界なんだろうと思っていました。
でも、ちょっとバカにされているというかこの歳でこんなデザインも知らないの!?とか、このコーディングできないの!?など結構厳しいことを言われていました 涙
当時の私は気合いややみくもに勉強する姿勢はあったけれど、どう勉強したらいいのか、とか、どうWebの情報を収集したらいいのかというのがわかってなかったこともよく突っ込まれる原因になってました。
さらに当時は徹夜して一人前と平気で言われる時代でしたので、睡眠不足や疲労も重なって人間関係きついな~嫌だな~‥っと常に感じていました。
心にとっても体にとっても良くない毎日を過ごしていました。
今後同じような思いをするWebデザイナーがいないように私が気を付けていること
当時の私と同じように社会人からWebデザイナーになった人が同じ思いをして苦しむことがないように、今私が気を付けていることがあります。
Webデザイナー同士の人間関係で気を付けておくポイント
- 自分の情報収集源は共有する
- 聞かれたことは何度でも教える
- Webデザイン以外のことも話す機会を作る
Webデザイナーになっているからには自分の勉強用に色々なWebサイトを見て情報を仕入れているとは思うんですが、私でも未だに「えー!こんなサイトあるんだ!ありがとう!」って人から聞いて思うことがあります。
特にWebデザイナーには嬉しい素材のサイトや勉強のサイトなんかもありますよね。と言っても押しつけがましくなるのはいけないので、Webデザイナーのみんなに共有として新たな発見があった場合は教えるようにしています。
また、聞かれたことは何度でも教えるということなんですが、これはもちろん相手のWebデザイナーがちゃんと勉強する姿勢であった場合を前提としてます^^;
よく、勉強頑張ってるけど何度も聞かないとわからないことってあるじゃないですか。自分の教え方が悪いときだってあるし。
なので、Webデザインに関しては聞かれたことは何度でも伝えるようにしています。(あまりに多いときはメモをとってもらったり自分の具体例を変えたりしています)
最後にWebデザイナー間で結構大事かな、と思うのはWebデザイン以外のことも話す機会を持つことですね。
Webデザイン以外にこの人はいつもどんなことに興味を持ってどんなことが好きなのかな?っていう、人としての興味を持つようにしています。
そうすることで、その人の得意や強みもしれるし、お互い尊重する気持ちが生まれると思います。
自ら行動する人間関係の改善に疲れたら、その時は辞めどきかも
Webデザイナーはまだまだ周りから見たらわからないことだらけ。
自分自身が行動して理解を深めてもらうことや歩み寄ることがとっても大事です。
でも、それでも相手とかみ合わなかったり理不尽なことを言われる場合は・・・そんなときは、せっかく入った会社だけど辞めどきかもしれません。
新しい環境に移動して、これまでの人間関係をリセットするいい機会かもしれませんね。